石塀小路

石塀小路へ続く路地

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石塀小路

八坂神社から二年坂へ向かう途中、高台寺と圓徳院にはさまれた人力車や観光客で溢れかえる道を進むと、右手に小さく石塀小路と書かれた路地があります。『イシベイこうじ』ではなく『イシベこうじ』といいますが、よく注意していないと通り過ぎるかも知れないこの路地は、往時京都の旦那衆のお妾さんが多く住んでいたことから、「お妾通り」などと呼ばれていた情緒豊かな小路です。石畳が続く路の両側の家々が石塀で囲われでおり、観光客さえ入り込まなければとても閑静な住宅地です。何回か角を曲がりながら進んでいくと、最後に以前は町中で多く見られた、京都の代表的な路地（京都の人達はロウジと呼んでいます）に突き当たります。日中でも薄暗いこの路地を抜けると、もとの道より１本西のやはり八坂神社から清水寺へと向かう道に出ます。石塀小路の途中には民家を改造した喫茶店やバー、料理屋がいくつかありますが、いずれも景観を損なわないように路とうまく融和されて隠れ家的な存在となっているようです。出口というか、通路ですから入り口も出口もありませんので、こちらからでも石塀小路に行くことはできます。ただ、路地の入り口が小さくてよほど注意しないと見過ごしてしまいますので、反対口から入ることをおすすめします。
石塀小路と表示された路地を進む
道の両側が石塀
石塀の上に高いレンガ塀
古き京都の路地
両側が板塀の薄暗い路地